クアラルンプール での出産(病院編)

クアラルンプール での出産(病院編)

海外で出産するのは不安、という方もいるかもしれません。ただ、実際にマレーシアで出産をしてみると色々と良い面も見えてくるので毛嫌いせずに、検討の一助になれば嬉しいです。

安全性は?

最も大事なところで、安全性はどうなのか?という事で2016年データによるWHOの1000人当りの新生児死亡率は日本が日本が0.9人に対して、マレーシアが4.4人だそうです。

という数字を聞くと何だか危ない様な気もしてきますが、日本人がよく行く私立総合病院に絞ってみると様子は大きく変わるというのが実感です(データがなくてすみません)。実際クアラルンプールの私立総合病院は近隣各国から医療ツーリズムを受け入れているレベルにあります。婦人科もクリニックによっては日本では追加料金であったり限られた時にしか使用されない様な4Dエコーしか使わないところもあります。

また、出産するのは基本的に総合病院です。なので、自然分娩から急遽異常が見つかっても常駐の医師がいるので即オペ室へという事も可能なので安心です。

病院の選び方は?

日本人がよく行く私立総合病院であれば基本的には問題ありません。KLCC周辺で行くとPrince CourtGleneaglesのどちらかを選べば大丈夫です。双方とも日本人通訳が常駐しており、妊婦健診の際も付き添ってくれるので英語が苦手な方でも安心です。ただ、日中勤務の方々なので、緊急の出産等々夜間になったりすると不在です。ただ、当然病院側もそんな事はよくある事で、対応には慣れているので、取り敢えず病院に辿り着けさえすれば後は言われるがまま、促されるままに任せておけば大丈夫です。

病院が決まったら次はクリニック選びです。マレーシアの総合病院は日本とは異なり、ショッピングモールみたい?と言いますか、総合病院の中にいくつもの個人クリニックが開業しているという形になります。なので、婦人科のどの先生がいいか決める必要があります。特に希望が無ければ、通訳の方にオススメの方を紹介して頂けます。

そこで、この先生合わないな、と感じれば変更も可能です。個人クリニックの集まりですが、先生を変える際にはきちんと情報共有してくれます。ここで担当の先生が決まれば出産までずっと同じ先生に見てもらえます。緊急帝王切開になった、という場合でも基本的にはその先生が飛んできてオペをしてくれます。(海外の学会に出張中等ですと、他の先生になりますが、しっかり情報共有してくれるので大丈夫です)

出産方法

地元の方々と会話をしていて圧倒的に多いな、と感じるのは無痛の計画出産です。働いている女性がとても多いので、出産日を決めて出産したらさっさと仕事に戻る、という方が多いです。産休も一ヶ月弱くらいかな、という印象で。それも産後ケアの体制があるからかな、と思いますが別の機会に書こうかと。

もちろん自然分娩を選ぶ事も可能です。事前に自然がいいのか、無痛にするか、帝王切開にするか、出産後は赤ちゃんを直ぐに抱っこさせて欲しいか、臍の緒は誰が切るか(旦那がオペ室に入って切る事も可能です)、産後の入院は個室がいいか、個室はどのランクがいいか(医療ツーリズムをしているせいか、リビング付きの部屋とかもあります。高くて使えませんが)等々細かく要望を出すことができ、それらは全て病院内で共有されているので、緊急の陣痛が来て担当の先生が不在の際もきちんと要望通り対応してくれます。

話がそれましたが、初めは自然分娩がよかったけど痛みに耐えられないからやっぱり無痛にして!なんて事も可能です。総合病院で麻酔医が常駐しているからこそできる事かと思いますね。あと、安全最優先なのか、無理に経膣分娩に拘りません(本人が強く希望すれば違うと思いますが)。少し長引き、母子に危険があると思えば直ぐ帝王切開にしようと提案して来ます。個々人の好みかもしれませんが、個人的には安全第一な姿勢は好印象でした。

産後

入院は経膣分娩なら翌日、帝王切開でも2,3日で退院できます。帝王切開の抜糸はまた来てね、という感じです。

Gleneaglesは母乳育児を推進している様で、母乳の与え方を教えてくれる担当もいて結構助かります。もちろん完全ミルクで育てたい!という方はそれを希望すれば大丈夫です。

Gleneaglesの場合は個室の場合は簡易ベッドを部屋に用意してもらって家族が泊まる事もできます。病院食はPrince Courtの方が圧倒的に良いという噂ですね笑

退院の日が決まったら、諸々の精算手続き等をしつつ、出生証明書の取得に必要な書類をもらい、子供を受け取って帰宅という流れになります。その後の必要な手続きや産後ケアについては別途記事にします。