学資保険が必要ない三つの理由
子供が産まれると気になってくるのは生活費に加えて将来の学費ですよね。
特に大学の費用は国公立でも400万円超、私立であれば600万円を超えてくるということもあり早くからコツコツと準備していくご家庭が多いのかと思います。
その中で選択肢の一つで上がってくるのが学資保険です。
私も子供が産まれたと会社の上司に報告をした際には、学資保険に入った方が良いよ、と進められました。
ただ、そんな学資保険について調べてみたところ、全くお勧めできないと感じたのでその理由を紹介します。
1. 保険は万が一に備えるもの
保険は万が一の事態に備えるもの、だと思うんですよね。
なかなか起きないけど起きてしまったら大変な事態に備えて、
皆んなで少しずつお金を出して集めておくというのが保険。
一方、学資保険はほぼ発生する事がわかっているものに備える訳で。
そもそも保険が得意とするところではないと思うんですよね。
という事が最大の理由ですし、今後の理由のベースになります。
2. 学資保険は損
子供の誕生から保険の積立を開始していくと大学入学の18年後には、積立した金額の合計に対して109%前後と一割弱が増えるという商品が多いようです。
0金利時代にあって、増えるだけと保険の営業の方からも説明を受けますが圧倒的に損です。。。
世界的には年間のインフレ率が大体2%と言われています。(100円のものが、翌年には102円になっている状況)
単にお金を置いておくだけで2%、お金の価値が減少しているという事です。
そんなか、18年間でたった9%しか増えないというのは、お金を減らしているという事です。
世の中にはインデックス投資信託など学資保険に比べたら圧倒的に高いパフォーマンスを長期間に渡って発揮している投資先があります。
また、長期の積立投資こそ、インデックス投資信託に活きる投資方法です。
学資保険で増やそうとせず、もっと良い投資先を探しましょう。最近はジュニアNISAもありますので、少額定期積立を続け増えても非課税とするのが良いです。
3. 万が一は生命保険で備える
お金を貯めている途中に何かあっても、学費が確保できるのは助かる。という意見はその通りだと思います。
でもそれは生命保険で良いわけで。生命保険の掛け捨てなら月々の保険料を安く抑える事ができるので生活への負担感も小さいです。
掛け捨ては勿体ないと思われるかもしれませんが、保険は万が一に備えるもの。
そこをケチって高い保険料を払い低い返戻率にしがみつくより、掛け捨てにして浮いたお金を投資に回した方が良いです。
まとめ
こう言ったらですが、保険会社は保険を売って集めたお金を投資して収益をあげている会社です。
となると、返戻率は当然保険会社の投資収益率以下になります。
なので、本質的には保険に加入せず、自分で投資に回す方がよっぽど収益性が高いです。
保険は万が一に備えるもの、増やすものではない、という原則に立ち返り学資保険は使わないことをお勧めします。
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