マレーシア生活をゆるく楽しむ3つの心構え
マレーシアに来た当初は、イスラム教が国教の国だからとか結構緊張していたのですが、何年か経ってくるとこなれてくるものでそこら辺を共有です。
1. イスラム教を気にし過ぎない
マレーシア人口の6割程度がイスラム教徒と言われており、マレー系の方々は大体イスラム教徒です。それもありマレーシアはイスラム教が国教となっているので結構入国時に気を張っている方に会いますが、正直それほど肩肘貼る必要はありません。
最初に断っておきますが、尊重しない、ということではありません。ただ、イスラム教徒の方々はイスラム教徒だから色々なルールに則って生活しているのであり、イスラム教徒でもない方が気にし過ぎる必要はないです。
断食中の食事
イスラム教にはラマダンという大体一ヶ月間の断食があります。日が出ている間は飲食ができないというものです。敬虔な方には唾も飲み込まないという方もいます。
もちろん、小さい子供だったり、妊婦、工事現場の作業員など体に悪影響がある方々は例外となっていたりします。
さて、その様な状況下で周囲に気を使って水をこそこそ飲んだりと気をつけている人もいますが、正直気にする必要はないです。我々はイスラム教徒ではないので。断食明けの時間に予定入れたり、目の前であからさまに見せつける様に飲食する様な嫌がらせはもっての外ですが、いつも通り自然に過ごす分には問題ありません。
左手でもののやり取り
左手は確かに不浄の手と言われています。ただ、日常的に左手でもののやり取りをしているシーンも見ます。覚えている限りは右手で、忘れて左手でも特に問題ないです。うっかり使った事でワタワタしている方が不自然です。
2. 民族は意識する
人口の6割がマレー系、3割が中華系、1割がインド系と言われ、他民族が融和している多様性国家ということがよく謳われているマレーシアです。確かに、目立った対立は起きておらず国としてとても安定していると思います。治安もとても良いですし。
ただ、だからと言って民族の垣根を超えて皆仲良しか、と言われるとそんなことはない、というのが実感です。水と油がコップの中で二層にはっきりと分かれているのではなく、少しかき混ぜていくつもの層が交互になりながらも混ざってはいない、そんな印象です。
プライベートは勝手に分かれていくのであまり困ることはありませんが、どうしても皆が同じ場所に集まる職場では民族の構成比や配置などよくよく考えた方が良いです。(結構失敗しました)
マレー系の方々の印象
ブミプトラ政策(マレー系やその他先住民族の方々を優遇する制度)の影響か、最終政府が助けてくれるという思いもあるのかもしれませんが、多少待遇が悪くても働きやすい環境や人間関係が良好であれば結構長く勤めてくれる印象です。(当然個々人で違いますが)
ある程度所得が増えると政府補助がなくなるので、あえて仕事をしない、奥さんの仕事を辞めさせるというケースも結構あります。
中華系の方々の印象
こちらもブミプトラ政策の逆影響なのか、待遇面にシビアです。高待遇を求めてどんどん転職していきます。自分で老後の蓄えを作っておかなければ、国も助けてくれないと思えばやむなしかな、と思いますが。
ブミプトラ政策
話はそれますが、ブミプトラ政策とは元々経済力の高い中華系と、反対に経済力の低いブミ(マレー系やその他先住民族)の経済格差を少なくするためにブミに様々な優遇措置を取っている政策です。
この政策があるからこそ、経済力が弱かったマレー系の方々が数の力で中華系の方々を虐げるというような、目に見える不幸なことが起きなかったのかな?とも思います。他方、大学への合格基準点が民族によって異なるなど、中華系からすると不満を感じる政策でもあるので、目に見えない民族間の壁を作る政策でもあるな、と感じます。
3. 日本は世界のスタンダードではないと理解する
電車が分単位できっちりくる、ものは壊れない、店員さんはいつでもニコニコしている、などなど日本には素晴らしいところが沢山あり、よく賞賛されています。ただ、賞賛されるということは普通ではないという事です。
それを日本に住んでいると当たり前のことと思ってしまいますが、世界的には異常な事です。
きちんと品定めする
ものがよく壊れるので修理を頼むも、時間通りこないなんてのはザラです。来ないから連絡したら車が壊れたから行けない、なんてあからさまな嘘でドタキャンなんてこともあります。
そんな事をする相手に付き合っていてもこちらが疲れるばかりです。なのでさっさと切って、きっちりした会社を探しましょう。そして見つけたら継続して使うようにしましょう。クチコミや日本人コミュニティで探せばすぐ良いところは見つかります。
言うべきところは言う
やっぱり日本人は舐められていると感じます。お行儀がよく、強く言えば引っ込むと。ただ、引けば引くほど都合良く使われてしまいます。何が何でも譲らずに突っ張り続けろという事はないですが、筋の通らないことやおかしいことはしっかり主張しましょう。
先ほど話したのとは逆に、強く言ったら相手が引っ込むなんてこともあります。
仕事で言えば美味しいところをとって、めんどくさいところだけNoと言えない日本人に任せとこう、というのが見え見えなスタッフもいます。Noと言える日本人になりましょう。慣れなので、一回言ってみれば意外とこんなもんかってなります。
まとめ
色々書きましたが、マレーシアは基本的にみんなおおらかで優しいとても過ごしやすい国です。
あれこれ気を使い過ぎると、おおらかな国の雰囲気に合わず疲れてしまします。
まぁこんなもんかというおおらかな気持ちでマレーシア生活楽しんでください!