マレーシアの賃貸物件選びのコツ
マレーシアに移住します、という時に重要な点の一つが住まい選び。日本人の多くはコンドミニアムと呼ばれる集合住宅を利用する事が多いです。ですので、今回は賃貸物件選びのコツいついて紹介します。
コンドミニアムとは
コンドミニアムとは日本のマンションのような集合住宅です。ただ、共用部が充実しているのでタワーマンションの方がイメージが合うかもしれないですね。
トレーニング機器が揃ったジムとプールは標準装備。子供が遊ぶ遊具が大きかったり、テニスコートがついていたりという点はコンドミニアム次第です。
下の画像は一例ですが、だいたいこれくらいのプールやトレーニング機器は揃っています。
賃貸不動産の契約体系
マレーシアのコンドミニアムは日本の分譲マンションのように、部屋ごとにオーナーが異なります。ですので、不動産会社を経由し、相手オーナー(ないし、オーナーの代理人)とやり取りする形になります。
値段も同じコンドミニアムの同じ部屋タイプでも、全く異なります。
それは、オーナーが違うので異なる値段設定に加え、家具や家電も備え付けである為、値段が変わってきます。
不動産会社
ネットで検索すればいくつも出てきますが、参考に二社ほど紹介させて頂きます。
STARTS
一社目は日系企業のSTARSです。(サイトはこちら)
初めての海外長期滞在、英語でのコミュニケーションにまだ不安がある、という場合はこちらが良いでしょう。
日系企業という安心感、大手という安心感があります。
Rahim & Co
二社目はマレーシア地場企業のRahimです。(サイトはこちら)
1976年創業、マレーシア国内に23の拠点を持つなど、マレーシアの不動産情報を豊富に持っています。紹介できる物件もこちらが依頼する不動産会社が、どれだけのオーナーと繋がっているか、という点が大事なので地場企業というのはその点で優位です。
先ずはクアラルンプールの事務所にメール(cheras@rahim-co.com)で連絡を取ることから始めるのが良いでしょう。
不動産選びの流れ
仮住まいの確保
いきなり少し話が逸れてしまいますが、物件は見て決めないとわからない所があります。なので、マレーシアについて暫く過ごす仮住まいが必要です。期間としては少なくとも一ヶ月はあると良いでしょう。物件選びや契約等々で時間を要するかも知れませんので。候補は下記の3つがおすすめです。
ホテル
メリットとしては、必要なものが一通り揃っているので楽という事があります。
ご飯も出てくる、洗濯も頼む事ができる、と。
デメリットは値段が高い事です。
ただ、一ヶ月超の長期滞在だと安くしてくれる、駐在員の方でしたら会社が法人契約をしているケースがありますので、ホテルに問合せしてみるのが良いでしょう。
仮コンドミニアム
不動産会社が仮住まいのコンドミニアムを提供してくれる事もあります。
コンドミニアム住まいの練習として利用してみるのも良いでしょう。ただ、来馬直後は色々とバタつくので、家事諸々を自分でやるのも少し手間です。
Airbnb
旅慣れていて、安く済ませたいという方なら、Airbnbも選択肢に入ります。マレーシアではコンドミニアムのオーナーがAirbnbで貸し出している事もあるので、お試し感覚で色々なコンドミニアムに泊まってみるのもありですね。
もちろん一箇所に長期滞在も可能です。その際には長期滞在による割引が効かないか、交渉してみるのがおすすめです。
相場感の把握
同じコンドミニアムの部屋ごとでも違う、と述べたばかりですが。。。そうは言ってもどの程度が相場なのか、という感覚は交渉を進める上でも持っておくべきです。こちらの依頼している不動産会社から交渉してもらうのも勿論ですが、やはり自分でも相場感を持っていると交渉に対して納得感が持てますので。
オンラインサイトがあるので、気になるエリア、気になるコンドミニアムの価格をざっと見ておくだけでもだいぶ違います。(不動産の検索サイト)
内見のアレンジ
希望のエリア、予算を伝えて内見のアレンジを不動産会社に依頼します。希望のコンドミニアムがある場合はそれも伝えるのが良いでしょう。土曜日は午前だけ、日曜日は内見禁止、としているコンドミニアムもあるので、平日がベターです。駐在員等お勤めの方も、周囲は事情をわかっていると思うので、平日日中に内見に行かせてもらいましょう。土曜午前だけ、だと時間が足りなくなります。
予算は少し手元に余裕を残す金額を伝えましょう。自分の代理人には正直に伝えても良いですが、オーナー側の代理人には特に。交渉の最後でその余裕を使う事で、要望を通せたりするので。相手もそれがある前提で会話している気もしますが。
内見時のチェックポイント
ざっといくつか見て、気になる物件を別の日に再度重点的にみる、という形が良いと思います。一度にざっと見た状態だと見落としもあるので。重点的にみる際のチェックポイントは下記の通りです。
壁やカーテン等備品の汚れ・破損
入居前にしっかり直してもらいましょう。また、写真に撮っておいて退去時に自分の入居前からあったものだ、と説明できるようにする準備もしておきましょう。
家具・家電の不足
家具や家電に不足がないか、またデザインやブランドが気に入らないのであれば交換を依頼しましょう。要望を後から落とすことは簡単です。どんどん要望出しましょう。
洗濯機や冷蔵庫、テレビのメーカーが好きではない。モデルが古いので新しいものにして欲しい。ソファのデザインが好みではない。靴箱がない。等々どんどん伝えましょう。日本人はきっちり家賃を払う傾向にあり、かつ綺麗に使う人が多いので、オーナーからすると入ってもらいたいという思いがあります。なので、その立場をしっかり使いましょう。(全面勝手にペンキを塗ったり、どでかい穴を開けたり、と日本人からはなかなか想像できないことを普通にやる人も結構いるようなので)
光熱水費のメーターチェック
地味ですが、自分の入居前のメーターを確認し、不当に請求されないようにしましょう。確認したメーター分以上に請求された場合は、自分ではなく以前の入居者が利用していた分なので、払う必要はありません。
その点をきちんと説明できるように、メーターの写真はとっておくべきです。
オーナー・代理人の対応
日本に比べ、色々なトラブルがおきます。エアコンから水漏れがする、排水管が破裂した、バッテリーが上がったまま元に戻らない、電子レンジが壊れた、冷蔵庫が壊れたetc…あげ始めたら切りがないくらい。
そんなトラブルがおきた際に迅速に対応してくれるオーナー(またはその代理人)なのか、というのは大事なポイントです。アポイントの時間をきっちり守ってくるか、質問に対する回答は適切か、メールやメッセージアプリでの対応は早いか、等々から信頼できるかどうかをきちんと確認しましょう。
こちらの不動産会社経由で頼む事もできますが、トラブルの際に間一枚入ると時間がかかりますし、担当によっては直接オーナー側と対応して、と投げられる事もあるので。
契約交渉
要望を出したら次は契約交渉です。
基本的に強気でいきましょう。ダメならダメと言われます。こちらから遠慮する必要はありません。
家電・家具の入れ替えや追加に加え、退去時の取り扱いについても入れておきましょう。
契約次第ですが、初めは2年契約で以降は1年更新というケースをよく見ます。ただ、駐在員は帰国予定は会社次第ですし、そうでない方も突発事象で帰国しないといけない事も。そんな時に違約金を発生させない、最小限にする為に3ヶ月前通知や2ヶ月前通知で違約金無しで解約できるようにしておくのが良いです。
また、最後のもう一押し、という状況になれば残しておいた予算を利用して交渉しましょう。待ってましたと言わんばかりにOKとしてくれる事も多々あります。
契約・引越し
無事、交渉内容がまとまれば契約です。不動産会社がかなりサポートしてくれるのであまり事務作業はないです。
まだ荷物もそれほどないと思うので、入居してから色々と揃えていきましょう。
まとめ
日本とは異なり、交渉次第のケースバイケースで物事が決まり、同じコンドミニアムだから云々という事はあまりないです。結構、言ったもの勝ちの世界だったりもします。
なので、遠慮する事なく自分簿要望をしっかりと伝えて、快適なマレーシアライフを満喫してください!
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