数年前からFIRE(経済的自立と早期リタイア)が話題になりましたが、2人の子供を持つ中堅サラリーマンとしてはFI(経済的自立)は目指すべきであってもRE(早期リタイア)は目指さない方が良いなと日々感じています。
なぜ早期リタイアしない方が良いのか?という点について考えを纏めてみます。
なぜFIREではなくFIだけ?
お金って選択肢を広げてくれる物だからあるに越したことはない、というのは理解が得られ易いです。
ある程度のゆとりが持てれば買えるものが増えるだけでなく様々な効果があります。例えば:-
- 保険を解約・減額し浮いたお金を有効活用できる
- お金を投資に回し、お金に働いてもらう
- 健康的な食事・定期的な検診を行い、大病(大きな出費・収入減)のリスクを低下
- 親の介護を委託することで自分の仕事を維持できる
などなど、様々なメリットがあるので少しづつでもコツコツ投資をしてFIを目指していきたいですね。
いざ何かあってもとりあえず生活を維持できるだけの余裕を持つだけでも気持ちが落ち着きます。
なぜサラリーマンにREは進められないの?
世の中にはブラック企業と呼ばれる会社もあるので全部が全部そうだとは言いませんが、サラリーマンって良く守られた立場だからです。サラリーマンでいることのメリットといえば:-
- 安定して給料が得られる、だからこそ住宅ローン審査にも強い
- 年金も厚生年金や厚生年金基金など手厚い
- 労働法といった法律で手厚く守られている
という事で、職を失いにくくまた将来の収入も読み易いです。これは本当に家計の基盤として安心感があります。
一人暮らしであれば毎月の収入にばらつきがあっても、それに合わせて自分の生活費をコントロールし易いです。
自分が稼げなかったから自分で支出を抑えるのは納得感があります。
でも、中堅サラリーマンなんかになると子供がいたりなんてことも。1人から2, 3, 4人と家族が増えていくと収入の伸びに対して支出の伸びがキツかったり。簡単な考えですが、4人家族になって4倍食費がかかる、新幹線が1席の値段から4席と4倍になるなど想像以上の支出になります。しかも、子供の学費は固定費化しますし、今月稼ぎが少なかったからご飯抜こうなんてことも言い出しにくいです。
そもそも家族が4人になったからといっても給料は4倍にはなっていないので一人当たりにならしたら悲しい気持ちに。
という状況下、安定して収入が得られるサラリーマンは家族にとって大きな安心材料になります。
また将来何があるかも判りません。ずっと独身で生きていこうと思っていた人が結婚や子育てを経験することになるかもしれないです。子供が急に学費のかかる進路を選びたい、何なら海外留学したいという話が出るかもしれません。
そんな時にリタイア済みであとは資産を取り崩すだけ、という場合は身動きが取りにくいかもしれません。
絶対REしない方が良いのか?
という事までは言い切れないですね。突き抜けてしまって資産が何億円・何十億円あって債券利息だけで生活できるような人なら、そりゃREしたっていいんじゃないかと。
あとは将来何かあってまた働かないといけない場合、自分でどうこうできるという確信が持てる場合でしょうか?
中堅過ぎてくると若い頃より転職できる先も限られてくるし、転職後に求められる期待値も高くなってくるので思ったように以前と同じ所得が得られない場合も想定されますからね。
まとめ
自分がサラリーマンだからサラリーマンを肯定したい気持ちが強いんだろうな、という気持ちは否定できませんが。
それにしてもサラリーマンであることのメリット・今までサラリーマンとして継続してきたことで得ている社内評価といった目に見えない資産をきちんと把握して安易にREしない方がいいのではないか?という話でした。
いずれにせよFIを獲得するためにコツコツ積立投資をしていくことは間違いないですね!
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