マレーシアのラマダンで注意すべき3つのポイント
マレーシアはイスラム教が国教であり、マレー系を中心に多くのイスラム教徒(ムスリム)がいます。
そうなると、イスラム教で定められたラマダンと呼ばれるおよそ一ヶ月に及ぶ断食期間も社会生活の中で大きな存在感があります。
今回はそんなラマダンで注意すべき3つのポイントを紹介します。
そもそもラマダンとは?
ラマダンはイスラム教で使われる暦に従って設定される、年に一回一ヶ月程度に及ぶ断食期間です。
当然一ヶ月間何も飲み食いしない訳にはいかず、日が出ている間は飲食が禁止となります。
なので、日の出・日の入りを教えてくれるアプリが普及しています。夕食前に食事をオーダーし、日の入り(断食終了)の合図を待って一斉に食べ始める光景はラマダン期間特有です。
ラマダンは厳格な方では唾を飲み込む事すら控える、と聞きます。他方、屋外での労働者、月経や妊娠中の女性はその期間は断食を実施せず、別途追加断食期間を設定するなど柔軟な取り組みがなされていることも。
余談ですが、断食前後(日の入り後、日の出前)に食べまくるせいかマレーシアの食品消費量が一番多いのがラマダン期間というニュースもしばしば目にします。趣旨にあっているのかな?
ラマダン中に気を付ける3つのポイント
ポイント1: 配慮しすぎない
日本人にありがちなのですが、ラマダン(断食)を意識しすぎてオフィスで飲食を控える等々、必要以上に気を配るという話も聞きます。ただ、このような配慮は不要です。
もちろん露骨に目の前で飲食をする、断食明け(日の入り)時間間際にアポや予定を入れる、といった事は控えるべきです。(嫌がらせしない、という当たり前なマナーとして)
ただ、ラマダンをしているのはムスリムであり、それ以外の人は関係ありません。
周囲を見渡してみれば中華系の方々など、普通に飲食しています。
人は人、自分は自分です。変に意識し過ぎず、自然体で大丈夫です。
ポイント2: 最大のレジャーシーズン
マレーシアで最大の人口を誇るマレー系が日中断食の一ヶ月です。つまりは、マレー系の方々の活動が圧倒的に少なくなり、ムスリム以外の人にとっては格好のレジャーシーズンです!
例えば、片側一車線の山道が続き渋滞にハマると泣きをみるキャメロンハイランドもほぼスムーズに。
普段はメンバー限定の名門ゴルフコースも、ラマダン期間中はビジター解禁したり。
レジャー施設は人が減る上、ラマダンプロモーションで割安に楽しめたり。
普段は混雑・行列ができるお洒落なカフェもすんなり入れたり。
ムスリム以外の人にはとても過ごしやすい時期です。マレーシア国内の旅行を検討している場合には是非ラマダン時期を活用するのが良いでしょう。
ポイント3: ハリラヤは大人しく地元で過ごす
厳密にはラマダンではありませんが、一ヶ月に及ぶラマダンが終わるとハリラヤと呼ばれる2日間の祝日に入ります。土日に上手く繋がれば四連休です。
ということで、ここで旅行に行こう、という話もチラホラ聞きますがお勧めしません。
なぜなら、断食を終えたマレー系の方々が一斉に地元へ帰郷したり旅行に出かけたりと、民族大移動が発生するからです。
道路は混む、レジャー施設も混む、値段も上がる、と良いこと無しです。
ムスリム以外の方はやはりラマダン中にレジャーを満喫し、ハリラヤの祝日期間中は自宅周辺でのんびりと過ごすのが良いでしょう。
まとめ
日本ではあまり馴染みのないラマダンですが、せっかくマレーシアという異国の地にいるのであれば是非その土地の習慣を感じながら楽しく過ごしたいですよね。
思いっきりレジャーを堪能しましょう!
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